2020/02/16

怖がりで弱虫のお子さんにおすすめの絵本「ラチとらいおん」



canvaより


何をするのにも、勇気という特質は大事だと思われます。

一歩踏み出すこと、責任を取ること、覚悟を決めること、ときに逃げること、これらに積極性が包含されていれば、そこには勇気が求められます。

私は齢40を超えたオッサンですが、人生の至る場面で勇気が大事だと思える瞬間に出くわしてきました。

ラチとらいおん(福音館書店)」という一冊の絵本があります。

内容は、弱虫の少年であるラチが、ライオンという相棒を得て強くなり、そしてライオンがいなくなってもその強さを失うことなく、飛行士という夢を実現していく話です。


「男は男に生まれるのではなく、成長して男になる」


という言葉があるように、男は皆弱虫です。

そして、その弱さを克服しなければ強くなれません。

弱いままでいいとの声もあるかもしれませんが、弱ければ自分を守ることもできません。

また何よりも、弱い自分を変えたいと感じている自分に気が付いているはずです。

大ベストセラーになった書籍、「君たちはどう生きるか」の冒頭には、友達を見捨てて逃げた主人公が、その行為に苦しむ様子が描かれています。

弱さとは、時に人を裏切ったり、時に道を踏み外したり、時に人を傷つけたりもします。

そんな誰の内にも潜む弱さやいくじなさを、どうしたら克服できるかですが、それは、絵本「ラチとらいおん」のラチのように、誰かの力添えであったり、成功体験であったり、見返したい気持ちであったり、積み重ねた努力などかもしれませんが、たとえ、それら自分を支えてきた後ろ盾を失ったとしても、勇気を失わない強い心を獲得してくれることを望んで、性別に関わらず、多くの子どもたちにこの「ラチとらいおん」という絵本に触れてほしいと思います。

間違いなくおすすめの絵本です。



紹介図書
ラチとらいおん (福音館書店) マレーク・ベロニカ (著, イラスト)とくなが やすもと (翻訳)



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