canva
提供者:Evgeny Tchebotarev
先日とある殺人事件が発生しました。
女性をナタで襲った犯人に対し、止めに入った一人の勇気ある男性が命を落としました。
この事件を受けた報道でフジテレビの記者が、
犯人を刺激したために、最悪の結果を招いた可能性がある
と失言し、犠牲となった梅田耕太郎さんを冒涜しました。
またネット上では、なぜ他の男性が加勢しなかったのかとの声が多く挙がりましたが、それらの批判に対し、
助けに行けば犠牲者がさらに増えたかもしれない
現場にいなかったくせに偉そうな事をいうな
との反論が多く寄せられました。
さらにはJCASTニュースというメディアが、
勇気ある行動ではあるが、ドラマのように皆で力を合わせて退治とは上手くいかず、どんな行動が最善かは分からない
と犠牲者を突き放す記事を書き、これがなぜかグーグルニュースのトップ記事として掲載されました。
もちろん、現場で傍観していた人間を執拗に責めることはできず、何が正解かはその場では分かりません。
私も同じ立場に置かれたら、どんな行動を取っていたかは分からず、正解は事後にでも分からないことが多いでしょう。
しかし、
彼は勇敢であったが、どんな行動が最善か分からない
ではなく、
どんな行動が最善か分からないが、彼は勇敢であった
であり、論旨が逆です。
どうして、赤の他人を助けるために自らを犠牲にした人間を、素直に讃えることができないのでしょうか?
そして梅田さんは、一度は犯人を羽交い絞めにし、組み伏したと言われています。
このとき誰かが助太刀してくれれば、夫は助かっていたかもしれないと、一人取り残された奥様は思われているかもしれません。
その後の揉み合いで、梅田さんは犯人に馬乗りにされたようです。
ただしそこでも、数十回も長い時間メッタ刺しにされているようであり、犯人が無防備の状態で誰も助けなかったことは確かです。
2001年に大阪で起きた、附属池田小の児童殺傷事件では、教諭や副校長らが協力して身体を張り、受傷しながらも犯人を止めたからこそ、生徒の死者が8人で収まったのです。
このときすべての大人たちが逃げていたら、他の子供たちはどうなっていたのでしょうか?
今回の事件も梅田さんがいなければ、二人の女性は命を失っていたかもしれず、他の被害者が出ていたかもしれません。
彼が被害を最小限に食い止めたことは事実です。
普段偉そうに吼えている著名人は、なぜこういう事件を大きく取り上げないのでしょうか?
何がご意見番なのでしょうか?
安倍晋三にしても、どうしてこの勇気ある男性に、一人の人間としてコメントを出すことができないのでしょうか?
市井に生きる一人の勇気ある人間の死を前にして、自分の言葉で何も語ることができない政治家が、死地に赴くかもしれない自衛隊員に何を語れるのでしょうか?
何が憲法改正でしょうか?
何が靖国参拝でしょうか?
何が靖国参拝でしょうか?
何が道徳教育でしょうか?
すべてが絵空事です。
この事件を政治利用すらできない統一教会安倍は、日本の復活を恐れているディープステートの手先以外の何者でもありません。
自分のお友達である強姦魔の危機には口を出すくせに、郷土の英雄であり、尊敬していると語り、吾今国のために死すと叫んで斬首された吉田松陰が教科書から消えることには口を出さず、今回の事件でもダンマリを決め込む安倍は、愛国を装っているだけの政治家です。
そして、この事件についてネットで検索していたところ、あるツイッターの発言をまとめたキュレーションサイトのコメント欄には、
他人が襲われても自分は関係ない
とも取れる意見が溢れていました。
これが民意だとしたら、日本はまさに三島由紀夫が危惧した、
無機的な、からつぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜け目がない、或る経済大国
引用文献 果たし得ていない約束 私の中の二十五年
になってしまったのかもしれません。
しかし梅田さんの行動は、そんな極東の島国に一石を投じたはずです。
三島の自決のように、彼の死に何かを感じた人は大勢いるはずです。
三島の自決のように、彼の死に何かを感じた人は大勢いるはずです。
先のコメント欄などで、世論誘導しようとしている工作員たちも、そんな社会になれば、自分や家族が暴漢に襲われたとき、周りの人間に見殺しにされることに気付いているはずです。
利他の精神を持つ人間が増えれば、それが巡り巡って自分に返ってくることを分かっているはずです。
そして過去には、梅田さんのような無私の日本人が大勢いたはずです。
現状の日本は、残念ながら政治家を筆頭に、公への精神を失い、利己主義が蔓延しています。
しかし、そんなこの国の状況を憂いている人は大勢いるはずです。
そういう人たちが少しずつ声を挙げ、立ち上がることで、きっとこの国は変わるはずです。
そしていつの日か、再興を果たせるでしょう。
そしていつの日か、再興を果たせるでしょう。
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